コミケットサービスは古同人誌在庫の即売会を行うべし

去る2017年大晦日コミケットサービスが閉店した*1 *2コミックマーケット準備会の「直営店」として昭和の昔から古同人誌を商うが故に、扱っている古同人誌の年代が20世紀・2000年代の比較的古いもの中心になったので他店に較べ競争力を失ったからかもしれない。しかし、その在庫の古さは同時に他所に較べ希少な同人誌を扱っているということであり、そのそれぞれにとって希少な同人誌を顧客が探しやすいよう、長年に渉り古同人誌の在庫を同店はサークル・作家・ジャンル別に営々と分類・整理し続けてきた。故に昔の同人誌を求める者にとっては替えが利かず、そして評論・研究が広まった現在に於いて昔の同人誌を求める者は実は多い筈。

準備会の関連企業であるが故にこの古い在庫を破棄しないだろうとの期待がある。私もそうあれかしと強く望む。しかしこの時勢、貴重な文化資産が無下に破棄、或は外の業者への破棄されるが儘の売却という悪夢が起こらないとは限らない。破棄を避けるには、閉店したコミケットサービスの在庫が不良資産では無く利益を挙げ得るものであることを示す必要があり、店舗を常設で維持出来ない期間でも即売会ならば可能ではないかと愚考するのです。

コミケットサービスの閉店は年末・冬コミと重なり、赴けず涙を呑んだ向きは多いです。閉店に立ち会えなかったが在庫の即売会には参加の都合が付けられ、参加したい人は少なくない筈です。コミケから外れた時期にコミケットサービスの在庫の即売会を開いてくださる事を希望します。